「VAIO SX14(2022年7月発売モデル)」実機レビュー!これは使いやすい!おすすめ度の高いハイレベルな軽量ノートパソコン!

VAIO SX14のメイン画像

Celeron~Core i7 メモリ8~16GB
最大2TB SSD 約1,046g~

「VAIO SX14(2022年7月発売モデル)」の実機レビューです。

なお、このページのレビューは旧モデルのレビューです。

新しいVAIO SX14の実機レビューは以下をご覧ください!

「VAIO SX14 (2023年6月発売モデル)」実機レビュー!これは使いやすい!おすすめ度の高いハイレベルな軽量ノートパソコン!

先に結論を書いてしまいますが、VAIO SX14はレベルの高い14型ノートパソコンで、とてもよい製品です。

VAIO SX14の外観 天板側から斜め上

最近は14型ノートが増えてきていますが、14型ノートの中でも上位にランクされる完成度でしょう。

価格はやや高めですが、よいノートパソコンを手に入れたい方には、とくにオススメです!

なお、この記事は、

  • 目次
  • おすすめポイント・特徴
  • デメリット・注意点
  • 各項目の詳細レビュー

という構成になっています。

冒頭の「おすすめポイント・特徴」「デメリット・注意点」をご覧いただくだけでも、ポイントや注意点をチェックしていただけます。

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▶ VAIO SX14を公式サイトで見てみる

なお、レビュー機はメーカーからの貸出品です。
※貸出品であっても、レビューはデメリットも含めて誠実に行います。

▶おすすめポイント・特徴

VAIO SX14のおすすめポイント・特徴

ポイント

CPUとグラフィックス

▼VAIO SX14はカスタマイズ注文が可能なので、以下のCPUラインナップから選択して注文できます。

  • Celeron 7305
  • Core i3-1215U
  • Core i5-1240P
  • Core i7-1260P

※ALL BLACK EDITIONは、Core i7-1280P搭載です。

モバイルノート向けCPUの中ではCPU性能が高めのCore i7-1260Pも選択可能。

性能が高いモバイルノートをお探しの方にもオススメです。

さらに詳しくは、CPU性能の項目をご覧ください。


ポイント

軽そうに持っているところ

重さを測っているところ

本体 約1,135g
ACアダプター 約161g

仕様によって重さは約1,046~1,167g(公称値)ですが、レビュー機(Core i7-1280P搭載、タッチ対応フルHDディスプレイ)は約1,135gでした。

14型のノートパソコンとしては軽量ですし、持ち運びもラクでしょう。

ACアダプターが軽いのも嬉しいところ。


ポイント

色域

■カバー率

sRGB 99%
DCI-P3 75%
Adobe RGB 74%

※あくまで当サイトで計測した結果です。環境や計測機器によって違いが生じる可能性があります。

※フルHDディスプレイ搭載モデルの結果です。4Kディスプレイ搭載モデルは、より色域が広いと思われます。

sRGBカバー率がほぼ100%ですし、液晶ディスプレイとしては、広めの色域をカバーしています。


ポイント

VAIO SX14のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

  • キートップに凹みがあり、指先の力が逃げにくい
  • スムーズなキーストローク
  • カーソルキーのスペースをゆったり確保
  • [BackSpace]や[半角/全角]キーなどもしっかりスペースを確保
  • ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」

などの要素があいまって、キーボードがタイピングしやすいです。

VAIO SX14のチルトアップヒンジ構造

▲キーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」

日本メーカーならではの、タイピングしやすい日本語キーボードだと言えます。

さらに詳しくは、キーボードの項目をご覧ください。


ポイント

VAIO SX14の外観 天板側から斜め上

デザインがよいだけでなく、数十項目におよぶ品質試験を実施した、堅牢性の高いボディです。


ポイント

Webカメラシャッター

カメラシャッターを搭載しているので、Webカメラを物理的に隠せます。プライバシー面でも安心です。


ポイント
右側面

右側面

USB 3.0 (Type-A)

Thunderbolt 4 / USB 4 (Type-C)(40Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4に対応)

HDMI出力端子(最大解像度4096×2160/60Hzまたは3840×2160/60Hz)

有線LAN 端子

Thunderbolt 4 / USB 4 (Type-C)(40Gbps、USB Power Delivery、DisplayPort 1.4に対応)

左側面

左側面

セキュリティーロックスロット

USB 3.0 (Type-A)

ステレオミニ端子(ヘッドセット対応)

SDカードリーダーはありませんが、Thunderbolt 4を2つ搭載しているなど、インターフェイスは充実しています。


ポイント

カスタマイズ可能

ボディカラー、OS、CPU、メモリ、ストレージ、キーボード、カメラ、LTE通信モジュールなどのカスタマイズが可能。

好みに応じた仕様にできます。

※部材状況などにより、カスタマイズ可能内容が変更になる場合もあるかもしれません。


▶デメリット・注意点

デメリット・注意点など

注意点 タッチパネルの場合は、グレア(光沢)ディスプレイ

VAIO SX14は、タッチパネル・ディスプレイ選択時のみ、グレア(光沢)ディスプレイです。

グレアは、アンチグレアよりも映り込みはしやすいです。

▼アンチグレア(非光沢)液晶の場合。

ディスプレイの光の映り込み具合

▼グレア(光沢)液晶の場合。

ディスプレイの光の映り込み具合


>> VAIO SX14を公式サイトで見てみる <<

▶ VAIO SX14を公式サイトで見てみる


■VAIO SX14(2022年7月発売モデル)のスペック(カスタマイズで選択できる項目も含みます)

OS Windows 11 Home / Pro
ディスプレイ 14型 フルHD(解像度1920×1080)/ 4K(解像度3840×2160)、縦横比16:9
※タッチ非対応=アンチグレア、タッチ対応=グレア
CPU インテル Celeron 7305 / Core i3-1215U / i5-1240P / i7-1260P / i7-1280P
※Core i7-1280PはALL BLACK EDITIONのみが搭載
メモリ 8GB / 16GB / 32GB
ストレージ SSD:128GB / 256GB / 512GB
※PCIe4.0 x4 SSD(256GB~2TB)も選択可能
グラフィックス インテル UHD / インテル Iris Xe
サイズ 約320.4×222.9×17.9(最厚部)mm(突起部含まず)
重さ 1,046~1,167g(公称値)
※実測は約1,135g
その他 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1

※2022年8月31日時点のスペックです。今後変更になる可能性があります。

■今回のレビュー機

「VAIO SX14(2022年7月発売モデル)(VJS145シリーズ 型番:VJS1458)」

―― VAIO SX14の使いやすさチェック ――

▶テレワークやWeb会議に役立つ機能

カメラシャッター付きのWebカメラ

カメラプライバシーシャッター付きのWebカメラを搭載しています。

Webカメラシャッター

シャッターをスライドさせて、カメラにフタをしておけます。

シャッターを閉めておけば、万が一、カメラへ不正アクセスされてもプライバシーを保護できます。

オンラインミーティングなどで、不用意に自分が映り込むのを防ぎたい場合にも便利です。

なおWebカメラは、

  • フルHDカメラ(Windows Hello 顔認証対応)
  • HDウェブカメラ

の2つから選択できます。

フルHDカメラ選択時のみWindows Hello(顔認証機能)対応です。

ミュートマイクボタン

Fn+Tabキーでマイクのオン・オフを切り替えできます。

オンラインミーティングなどで、「発言しないときはマイクをOFFにしたい」ときなどに便利です。

AIノイズキャンセリング

AIノイズキャンセリングがプリインストールされています。

AIノイズキャンセリング

状況に合わせて「標準モード(全方向)」または「プライベートモード(正面方向)」から選んで、こちらの声が相手へクリアに聞こえるよう設定できます。

どれくらいノイズキャンセル効果があるのか?

AIノイズキャンセリングに、どれくらいノイズを消す効果があるのか試してみました。

オンラインミーティング中に、チャイムを鳴らす、手をたたくなどで音を鳴らしてみましたが、それらの音は相手側には聞こえなかったそうです。

ノイズを消す効果は優秀です。

ただし、手をたたきながら喋ると、少し声が途切れた感じになることもあったとのこと。

人の多いオフィスや、カフェなど、周囲がうるさい場所でのオンラインミーティングで役立ってくれそうです。

スピーカーのノイズキャンセリング

また、「スピーカーのノイズキャンセリング」、つまり、こちらに聞こえる音声のノイズを消す機能もプリインストールされています。

相手の方に、

  • 鍵のたくさん付いたキーホルダーをジャラジャラ鳴らす
  • お菓子の袋をガサガサ鳴らす

などのノイズを出してもらいながらしゃべってもらいましたが、こちらもノイズはたまに聞こえる程度で、ノイズ除去効果が明確にわかりました。

▶キーボード

VAIO SX14のキーボード

▲タップ・クリックで拡大

キーストロークは約1.5ミリあり、適度な打鍵感があります。

キーが小さくなり過ぎない程度に、キーとキーの間もほどよく空いていますし、キートップに凹みもあるので、タイピングしやすいキーボードです。

▼キートップ(キーの表面)には凹みがあるので、指先の力が逃げにくくなり、タイピングしやすくなっています。

キートップのアップ画像

▲キートップに光をあてて凹みのラインを出したところ

左の[Ctrl]や[半角/全角]など、端のほうにありながらも使用頻度の高いキーが小さくなっていないのも嬉しいポイントです。

キーボードの左側

▼Enterキーも大きめで、Backspaceキーも小さくなっていないです。

キーボードの右側

カーソルキーも凸型にゆったりスペースが取られており、使いやすくて嬉しいです。

個人的にはそれほど気にはなりませんでしたが、スペースキーは小さめですね。

これは、左側だけでなく右側にもAltキーとCtrlキーの両方を配置していることなどが影響していそうです。

▼ディスプレイを開くとキーボードに傾斜がつく「チルトアップヒンジ構造」。

VAIO SX14のヒンジ

傾斜がついてタイピングしやすくなり、さらに机とパームレストの段差も小さくなるので、手首に負担がかかりにくいです。

VAIO SX14のチルトアップヒンジ構造

なお、キーボードは日本語配列以外に、英語配列や、かな表示なしの日本語配列キーボードも選べます。

キーボードを斜め上からアップ

ファンクションキー(Fキー)は、VAIO SX14の独自機能(特殊機能)を優先するか、Windowsのデフォルト機能を優先にするかを設定できます。

VAIO SX14のFキー

▼設定は、VAIOの設定 ⇒ 入力デバイス ⇒ Fnキーロックでできます。

VAIOの設定:ファンクションロック

▼[Fn]+[F8]~[F12]のキー操作に対して、機能を選んで割り当てることもできます。

キーピッチなど

デスクトップPC向けキーボードとの比較

▲デスクトップPC向けキーボードと比較したところ

▼キーピッチ(キーとキーの間隔)は、タイピングしやすいと言われる約19ミリを確保しています。

キーピッチ

キーボードバックライト

VAIO SX14のキーボード・バックライト

キーボードのバックライトは、

  • 常に点灯する
  • いずれかのキーを押したときに点灯する
  • 点灯しない

の3つから選んで設定できます。

また、「いずれかのキーを押したときに点灯する」を選んだ場合、消灯までの時間を10秒・30秒・60秒から選択可能。
※「VAIOの設定」から変更します。

タッチパッド

タッチパッドは、以下のとおり2020年発売のモデル旧VAIO SX14よりもサイズが大きいです。

▲2020年発売のVAIO SX14。タッチパッドが小さい。

VAIO SX14のキーボード

▲2022年7月発売モデル。タッチパッドが大きくなっている。

タッチパッド

旧VAIO SX14のタッチパッドは小さめだったので、ここは嬉しい変更点です。

タッチパッドの下側に左右ボタンが付いている点も、個人的には使いやすくて好みです。

なお、Fn+F1キーでタッチパッドの有効・無効を切り替えできます。

キーボードのタイピング時に、タッチパッドに手がふれてカーソルが動くのを防止したいときに便利です。

▶スピーカー

VAIO SX14は、本体手前の以下の位置にスピーカーを搭載しています。

VAIO SX14のスピーカー

音質については、「もう少し音抜けが欲しい」と感じることもありましたが、普通に音楽を楽しめるくらいの音質はあると思います。

点数にすると、100点満点中:60点くらいです。
※ノートパソコンのスピーカーとしての点数です。また、あくまで個人の感想です。

なお、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)で、映画、音楽、ゲーム、音声などに合わせた音質に変更できます。

▶ディスプレイ

■ディスプレイの詳細

  • 14型、アンチグレア(非光沢)またはグレア(光沢)
  • 解像度:フルHD(1920×1080)または4K(3840×2160)
  • リフレッシュレート:60Hz
  • アスペクト比(縦横比):16:9

※VAIO SX14のディスプレイ解像度は、フルHD(1920×1080ドット)と4K(3840×2160ドット)の2つがあります。

今回のレビュー機は、フルHDディスプレイです。

タッチパネルディスプレイ選択時は、アクティブペンを使用可能

タッチパネルディスプレイ選択時のみ、アクティブペン「デジタイザースタイラス(ペン)」を利用できます。

デジタイザースタイラス(ペン)

デジタイザースタイラス(ペン)

▲デジタイザースタイラス(ペン)

デジタイザースタイラス(ペン)は別売りです。

■デジタイザースタイラス(ペン)VJ8STD4のスペック

筆圧 最大4096段階
電源 単6電池
電源寿命 約15ヶ月(アルカリ乾電池使用時)
※使用環境などによる
付属品 単6形アルカリ乾電池、ペン先(装着済み)、取扱説明書、保証書
描き心地のチェック

ペン先は硬めに感じますが、ズレは気にならずペンの精度自体はよいです。

ペンでイラストを描いているところ

ディスプレイを180度開き、さらに「Fn+2」のキー操作で画面表示の向きを180度回転されば、イラストをある程度描きやす状態にすることもできます。

ただし、ディスプレイに手をのせると、ぷにぷにした柔らかい感触なので、頻繁にイラストを描いても強度的に大丈夫なのかは疑問に思いました。

なお、注意点にも書きましたが、タッチパネル・ディスプレイ選択時のみ、グレア(光沢)ディスプレイとなりますのでご留意ください。

視野角

 
視野角については、角度をつけて見ても若干暗く見える程度で、それほど見づらくはなりませんでした。

VAIO SX14のディスプレイ正面

VAIO SX14の視野角チェック 横から見たところ

▲横から見たところ

VAIO SX14の視野角チェック 上から見たところ

▲上から見たところ

視野角は広いです。

▼ディスプレイは180度開くので、商談やプレゼンで正面の人に画面を見せたいときにも使い勝手がよいです。

VAIO SX14のディスプレイを開けるところまで開いたところ

▼なお「Fn+2」のキー操作で、画面表示の向きを180度回転できます。

色域

色域については、冒頭のおすすめポイント:「色域」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶バッテリー駆動時間

■バッテリー駆動時間の実測

JEITA Ver.2.0測定法 ・Ultra HD液晶選択時:約14.8時間
・Full HD液晶選択時:約24.5~27時間
・タッチパネル液晶選択時:約15~19.5時間
※メーカー公称値
PCMark 10 Modern Office(負荷:中) 11時間23分
30分で充電できたバッテリー量
※付属のACアダプターを使用
約45%
  • 電源モードの設定:バランス
  • VAIOの設定の動作モード:標準に設定
  • バッテリー節約機能:バッテリー残り20%以下でオン
  • ディスプレイの明るさ:50

※ご注意:今回のレビュー機はタッチパネル液晶搭載モデルのため、タッチ非対応のフルHD液晶モデルよりもバッテリー駆動時間は短いです。

計測項目についての詳細はここをタップ(クリック)

■「PCMark 10 Modern Office」について

ソフトウェア「PCMark 10」で計測したバッテリー駆動時間を掲載しています。
PCMark 10 Modern Officeのバッテリーライフテストでは「ドキュメント作成、ウェブサイト閲覧、ビデオチャット」を実際におこなってバッテリー駆動時間を計測します。

めちゃくちゃロングバッテリーというほどではないですが、それでも悪くない結果です。

ちなみに、テストした範囲では20W出力程度のモバイルバッテリーからの充電もできましたので、モバイルバッテリーで電力を補うのもいいかもしれません。
(詳しくは、PD充電器からの充電の項目をご覧ください)

USB PD充電器からの充電

USB PD(Power Delivery)対応の充電器をUSB Type-C端子に接続し、VAIO SX14側へ充電してみました。

※USB PD=USBケーブルを介して受給電を可能にする規格のこと。

PD充電器の最大出力
充電の可否
20W(フィリップス製) △(低速)
※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
30W(RAVPower製) △(低速)
※高負荷の作業をしながら充電した場合、バッテリー残量が減りました。
45W(Anker製)
65W(Anker製)

20Wなどの低出力の充電器からでも充電できるのは嬉しいところです。

ちなみに、付属ACアダプターは最大65W出力でした。

VAIO SX14の付属ACアダプター

ACアダプターは約161グラムなので比較的軽量ですが、コンセントプラグは折りたたみ式ではありません。
折りたたみ式なら、より嬉しかったところではあります。

▶インターフェイス

インターフェイスについては、冒頭のおすすめポイント:「インターフェイス」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

▶その他の機能

指紋認証対応の電源ボタン

電源ボタンは、指紋認証に対応しています。

電源ボタン

▶静音性

負荷がかかったときに、どれくらいうるさくなるのか試してみました。

使用時の耳の位置などを考慮し、ヒンジ部より高さ30cm×奥行き30cmの距離から計測。

VAIO SX14は、パフォーマンス設定ができます。

今回は「パフォーマンス優先」と「静かさ優先」の2つで静音性をチェックしました。

VAIOの設定:動作モードの設定

アイドル時 とても静か(耳を近づけると、小さなノイズが聞こえる程度)
ベンチマークテスト時(パフォーマンス優先 最大47.5db程度
ベンチマークテスト時(静かさ優先 最大39.8db程度

※今回は、ベンチマークテスト:CINEBENCH R23実行時のdb数を計測しました。あくまで当サイトで計測した場合の音の大きさですので、上記よりも大きな音がしないことを確約するものではありません。

■パフォーマンス優先で負荷をかけた場合

大きな負荷がかかったときなどのファンは、やや大きめです。自習室など静かな場所だと、少し目立ってしまうかもしれません。ある程度人のいるカフェなどでは、周りの音にかき消されるかな?くらいの大きさです。

■静かさ優先で負荷をかけた場合

ファンは少し聞こえますが、静かといっていいレベルです。静かな場所でも使いやすいでしょう。

パフォーマンスは落ちますが、ファン音を抑えたい状況では「静かさ優先」に設定するといいでしょう。

なお、パフォーマンス優先でも、負荷の高い作業をしていなければ静かです。

■騒音(デシベル数)の目安

かなりうるさい 70db 騒々しい事務所の中
うるさい 60db 走行中の自動車内、普通の会話
普通 50db 静かな事務所
静か 40db 閑静な住宅街、図書館
とても静か 30db 深夜の郊外
ほとんど聞こえない 20db 雪のふる音

※表はあくまで目安です。

▶サイズ

A4用紙とVAIO SX14の大きさの比較

▲A4用紙とのサイズ比較

VAIO SX14を折りたたんだ様子:斜め上から

VAIO SX14の厚さ

▲厚さ約17.9ミリ(最厚部、突起部含まず)

大学ノート(セミB5) 252×179mm
A4サイズ 297×210mm
VAIO SX14 約320.4×222.9×厚さ13.3(最薄部)-17.9(最厚部)mm※突起部含まず

幅×奥行きは、A4サイズよりも少し大きい程度です。

A4サイズ対応の標準的な大きさのビジネスバッグにも入りました。

ビジネスバッグに入れているところ

※この画像はサイズ感の目安として載せています。実際の持ち運びには、インナーケースやノートパソコン収納部を備えたバッグやリュックのご利用をおすすめします。

▶重さの実測:約1,135グラム

重さについては、冒頭のおすすめポイント:「重さ」についての項目に載せましたので、お手数ですがそちらをご覧ください。

「VAIO SX14」を公式サイトで見てみる
 

―― 処理性能のチェック ――

■レビュー機のスペック

CPU インテル Core i7-1280P
メモリ 16GB
ストレージ SSD:256GB(NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

なおVAIO SX14は、VAIO独自技術「VAIO TruePerformance」により、高いCPUパフォーマンスが発揮されます。
※「VAIO TruePerformance」適用モデルはCore i7とCore i5のみ。

「VAIOの設定」にて「CPUとファン」の設定を「パフォーマンス優先」にすると、VAIO TruePerformanceがオンになります。

以下の「CPU性能」および「グラフィックス性能」のパートで実施しているベンチマークテストも「パフォーマンス優先」で計測したので、VAIO TruePerformanceがオンの状態のテスト結果です。

Core i7-1280P搭載モデルの処理性能についての概要

ビデオ会議、ワードやエクセルでの作業などには十分な性能です。

処理性能的には画像編集も十分にいけます。

Adobe RGBカバー率は100%まではいっていませんが、計測結果ではAdobe RGBカバー率:76%で、液晶ディスプレイとしては広めの色域です。

Core i7-1280PやCore i7-1260Pはパワーがあるので、動画編集もできます。

▶CPU性能

■搭載CPUのラインナップ

  • Celeron 7305
  • Core i3-1215U
  • Core i5-1240P
  • Core i7-1260P
  • Core i7-1280P(ALL BLACK EDITIONのみ)

今回のレビュー機のCPUは、以下です。

■レビュー機のCPU

  • インテル Core i7-1280P
  • 14コア(Pコア×6、Eコア×8) / 20スレッド
  • Pコア:最大周波数4.80GHz、Eコア:最大周波数 3.60GHz

 VAIO SX14のCPU-Z情報

CINEBENCH R23

CINEBENCH R23は、CPU性能を計測できるベンチマークソフトです。

 VAIO SX14のCINEBENCH R23スコア

マルチコア 9187
シングルコア 1683

■他の薄型ノートパソコン向けCPUとのCINEBENCH R23マルチコアスコア比較

Core i7-1280P
(レビュー機)
9187
Core i7-1260P 7862
Ryzen 5 5560U 7855
Ryzen 5 5500U 7477
Ryzen 5 4500U 6210
Core i7-1195G7 6109
Core i7-1165G7 5027
Core i7-1160G7 4636
Core i7-10710U 4532
Core i5-1135G7 4420
Core i5-10210U 4051
Core i5-1155G7 3957
Ryzen 3 4300U 3944
Core i5-1035G1 3474
Core i3-1115G4 3216
Pentium Silver N6000 1993
Celeron N5100 1471
  • レビュー機以外は平均値を掲載(当サイトで計測。2022年9月5日現在)。
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。

ゲーミングやクリエイターノート向けのCPUなどを除いた「薄型モバイルノート向け」CPUの中では、かなり高い性能です。

CPU Mark

ベンチマークソフト「PassMark PerformanceTest」のうち、CPU性能のスコアをあらわすのが「CPU Mark」です。

スコアが高いほど、CPUの処理性能が高いです。

VAIO SX14のPassMark CPU Markスコア:25272

スコア 25272

PassMarkでの同CPUの平均スコア19813よりもかなり高いスコアでした。

CPUパフォーマンスは、しっかり出ていると言っていいでしょう。
※2022年8月15日現在の平均値

Geekbench 5

「Geekbench 5」は、スマートフォンやPCの性能を測定できるベンチマークソフトです。

VAIO SX14のGeekbench 5スコア

Single-Coreスコア 1811
Multi-Coreスコア 10637

Geekbench 5は、macOS、Windows、Linux、Android、iOS用がリリースされているので、お持ちのデバイスとスコアを比較してみるのも面白いでしょう。

▶グラフィックス性能

今回のレビュー機のグラフィックスは「インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260Pに搭載されたグラフィックス)」です。

 VAIO SX14のGPU-Z情報

3DMark ベンチマークスコア

Fire Strike 4947
Time Spy 1984
ドラゴンクエストX ベンチマーク
最高品質 1920×1080 6247 快適
ストリートファイターV ベンチマーク

ストリートファイターV ベンチマーク

解像度 平均フレームレート・結果
1920×1080 59.85 FPS 快適
ファイナルファンタジーXIV 暁月のフィナーレ ベンチマーク

FF14 暁月のフィナーレ ベンチマーク

標準品質 1920×1080 7803 やや快適

※グラフィックス設定は、「ノートPC」向けの設定にて計測。


というわけで、ドラゴンクエストXなど、軽めの3Dゲームなら普通にプレイできるグラフィックス性能があります。

ただし、CeleronおよびCore i3搭載モデルは「インテル UHD グラフィックス」です。Iris Xe グラフィックスのCore i5 / i7搭載モデルよりも、グラフィックス性能はだいぶ落ちます。

軽い3Dゲームも遊びたいとか、グラフィックス性能を少しでも高くしたいなら、Core i5 かCore i7搭載モデルがおすすめです。
 

▶旧モデルとの性能比較

次に、旧モデルとの性能比較です。

2021年10月モデル(Core i7-1195G7搭載)と、今回のレビュー機の処理性能を比較しました。

CINEBENCH R23のスコア比較

まず、CPU性能を計測できるベンチマークソフト:CINEBENCH R23のスコア比較です。

■CINEBENCH R23のマルチコアスコア

VAIO SX14
(Core i7-1280P)
9187
2021年10月モデル
(Core i7-1195G7)
6157
  • 数字が大きいほど高パフォーマンス。
PCMark 10のスコア比較

次に、ベンチマークソフト「PCMark 10」のスコアを比較します。

PCMark 10について

※PCMark 10…ウェブサイト閲覧、ビデオ会議、表計算、オフィス系ソフトでの文章作成、写真・動画編集、ゲームなどのテストを行い、パフォーマンスを計測、スコア化してくれるベンチマークソフトです。

そのPCの用途ごとのパフォーマンスを、数値で把握できます。

■Productivity(ドキュメント作成・表計算)

VAIO SX14
(Core i7-1280P)
6780
2021年10月モデル
(Core i7-1195G7)
7149
推奨値 4500

■Photo Editing(画像編集)スコア

VAIO SX14
(Core i7-1280P)
11191
2021年10月モデル
(Core i7-1195G7)
10138
推奨値 3450

■Video Editing(動画編集)スコア

VAIO SX14
(Core i7-1280P)
5965
2021年10月モデル
(Core i7-1195G7)
5566
推奨値 3450

旧モデル(Core i7-1195G7)搭載モデルと比べると、CINEBENCH R23のマルチコアスコアでは、大きくスコアアップしていました。

一方、Video Editing(動画編集)やPhoto Editing(画像編集)のクリエイティブ系のスコアは、7~10%程度のアップでした。
 

▶SSDのデータ転送速度

SSDのデータ転送速度

レビュー機は第4世代ハイスピードSSD(PCIe4.0 x4 SSD)を搭載しており、データ転送速度はかなり速いです。

ただ、スタンダードSSDの方でもPCIe3.0 x4 SSDなので、データ転送速度が遅いわけではなく、使い方によっては体感差はそれほどないかもしれません。

SSD情報

SSD情報

Samsung(サムスン)製のSSDでした。

※同じ型番のノートパソコンでも、上記とは異なるメーカーのSSDが搭載されている可能性もあります。

―― 外観・その他のチェック ――

▶外観

「VAIO SX14」のボディカラーは、

  • ファインブラック
  • ブライトシルバー
  • ファインホワイト
  • アーバンブロンズ
  • ファインレッド(新色)
  • ALL BLACK EDITION(オールブラックエディション)

の6色展開です。

▲ALL BLACK EDITION以外の5色

VAIO SX14の外観。斜め上からのカッコいいアングル

高い剛性を持ちつつも軽量なカーボンで、天板からディスプレイ両側面までを覆うことで、剛性と軽量化を両立しています。

▼キーボード面にはヘアライン加工がしてあり、高級感が高められています。所有満足度も高いでしょう。

パームレストのアップ

VAIO SX14の底面

▼長野県安曇野市のVAIO本社で製造される日本製(Made in Japan)です。

ファインブラック

VAIO SX14 ファインブラック

VAIO SX14 ファインブラック

ALL BLACK EDITION(オールブラックエディション)

VAIO SX14 ALL BLACK EDITIONの外観

VAIO SX14 ALL BLACK EDITIONの外観 天板側から斜め上

ALL BLACK EDITIONは、天板のVAIOロゴも光沢ブラックです。

VAIO SX14の天板ロゴのアップ

▶付属品など

付属品一式です。

VAIO SX14の付属品

  • ACアダプター
  • スタートガイド
  • 安全のために/リカバリーとトラブル解決
  • 主な仕様
  • VAIOオーナーサイトの案内書

などが付属。

※付属品は変更になる可能性があります。

▶「VAIO SX14」のレビューまとめ

「VAIO SX14」のレビューのまとめです。

VAIO SX14の外観 見映え

VAIO SX14は、完成度が高く使いやすいノートパソコンでした。

  • 高いデザイン性
  • 高い堅牢性
  • タイピングしやすいキーボード
  • タッチパッドの左右ボタンなど、作業スピードアップに役立つ機能
  • 1kg程度の軽さ
  • シャッター付きのWebカメラ
  • LTE通信モジュール搭載可能

など、実用性が高いですし、高い使い勝手のよさを求める方にも、外出先で作業が多い方にもおすすめです。

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